トウモロコシの栽培

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トウモロコシの栽培

トウモロコシは育てるのが難しそうなイメージがありますが、
コツやポイントをつかめば初心者でも簡単に育てられる野菜です。

そんなトウモロコシを露地栽培(畑)で育てる方法を紹介!

トウモロコシの栽培のポイント

トウモロコシはいろんな種類がありますが、1つの品種を育てます。

トウモロコシは茎の先端にできる雄穂と呼ばれる雄花から花粉が飛んで、
中ほどにある雌穂と呼ばれる雌花に受粉して実ができます。

品種の異なるものを同じところで栽培し、それぞれが複雑に交配すると
味が悪かったり実が大きくならなかったりとうまく育たない場合があります。

また、トウモロコシの実は1つの株から2~3個できますが
一番上にできた実だけを残し、その他は全て小さいうちに摘み取りながら育てます。

養分を1か所に集中させ甘く大きな実を収穫します。

バイカラー種が育てやすいです。



土づくりの方法

【土づくり】
トウモロコシの栽培に適した土壌酸度はPH6.0~6.5です。

もし、酸度計があれば酸度をはかり、酸度が強かったら苦土石灰をまきます。
雨が多い日本は土が酸性に傾きがち。

苦土石灰をまき弱酸性にすればトウモロコシが育ちやすい土になります。
1㎡あたり100g~150gほどまきます。

今回はクワではなくスコップで苦土石灰を混ぜながら耕していきます。

土がかたいとナガイモが曲がってしまったりしっかり育たなかったりするので、
土をスコップでしっかり掘って耕します。

深さ30cm以上が目安。
スコップの刃がしっかりと隠れる程度です。

まっすぐなイモを育てるためにも土の塊は丁寧に砕き、
小石などがあれば取り除きます。

平らにならしたら1週間ほど寝かせなじませます。

続いては堆肥と化成肥料をまいていきます。

まずは溝全体に(完熟牛ふん)堆肥。
1㎡あたり3リットルをまきます。
土をフカフカな状態に改善し、根が張りやすくなります。

その上に化成肥料を満遍なくまきます。
1㎡あたり100~150gまきます。

そしてしっかりたがやして土と混ぜ合わせます。

続いては水はけがよく野菜が育ちやすくなるように畝を作ります。

区画の外側の土をすくい高く積み上げ、表面も水がたまらないように平らにならします。
畝の高さは10cm目安。他の場所よりも一段高くなる事で水はけが格段によくなります。

続いてマルチを敷いていきます。
マルチを畝の表面に敷くと土の温度が上がり、野菜の生育がよくなます。
光も遮断するので雑草も防除できます。

マルチは畝全体を覆うように畝より30cmほど大きめのものを用意。
たるみができないようにマルチの端を足で踏み、土をかぶせて固定します。

トウモロコシの育て方

トウモロコシの種まきの時期は4月下旬から5月上旬(中間地)が適期です

【種まき】
まず、種をまくための穴をあけます。
穴あけ器があると便利です。

株間は30cmほど。
列間は50cmほど開けます。

授粉しやすいように2列以上で育てるとよいです。
例えば6株を1列で育てるよりも、
3株を2列で育てたほうが授粉しやすいです。

種まき、マルチの穴をあける

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そしてプリンの容器などがあったらそれで穴を作るとよいです。

先ほどあけた穴にプリンの容器を押しつければ
深さ1~2cm直径5cmほどの植え穴が簡単に作れます。

続いてタネまき。
トウモロコシの種。
色がついているのは病気を防ぐ殺菌処理が施されているためです。

発芽にはばらつきがあるためタネは1つの植え穴に3粒ずつ
等間隔にまきます。

種まき

少し湿った土を穴にかぶせ、
表面を軽く押さえたらこれでタネまきは終わりです。

しかし、タネが鳥などに食べられる事があるので
不織布をマルチの上にかけて鳥から食べられるのを防止します。

不織布は畝の上にのせ、
風などで飛ばされないように端を留め具で固定。

水は不織布の上からたっぷりとやります。

不織布をかぶせる

1週間後、発芽すれば鳥の被害を受ける心配はなくなるので、不織布を外します。

【間引き&追肥】

今後はタネまきから1週間後に最も弱々しい芽1本を抜く間引きを行います。

草丈が20~30cmになったら生育のよい方を1本残す2度目の間引き。

2度目の間引きは手で抜くと残した方のトウモロコシの根を傷めてしまうことがあるので
株元からハサミで切ります。

トウモロコシの間引き

追肥は2回目の間引きの時と頂部にと雄花(雄穂)が出た頃に行います。
1株につき1つまみ(3g)ぐらいをマルチの穴に巻きます。

【人工授粉】
株の先端の雄穂(ゆうすい)の花粉が出たら、株を少し揺らして、
花粉を飛散させ雌穂(しすい)につくようにします。

【摘み取り】
雌穂は、1株につき2~3本出てきます。1番上の雌穂を残し、ほかはかきとります。
ひげがのびはじめたらつけ根から折るようにかき取ります。

これはヤングコーンとして食べることができます。

【収穫】
授粉後20~25日ぐらいたち、実の先端の雌花が枯れたら収穫の適期です。
7月の上旬ぐらいから収穫できます。

トウモロコシ

トウモロコシの収穫

トウモロコシは1株に大きい実が1つ。
つけ根から下に折るようとります。

実をとり終えたら収穫終了です。

【収穫後の作業】
力があれば根元から引っこ抜きます。

引っこ抜けない場合は草刈がまや大きめのハサミなどで根元を切り、
クワとかスコップで根を掘り取ります。

トウモロコシの茎は乾かすとわらと同じように秋冬野菜の栽培に利用できます。

トウモロコシの茎

連作障害は少ないです。



NHK「趣味の園芸 やさいの時間」などを参考にさせていただいています。

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