ソラマメ(そら豆)の栽培、育て方!

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ソラマメの育て方

ソラマメは漢字で書くと、空豆あるいは蚕豆。

さやが空に向かってつくため「空豆」、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」とつけられたそうです。

そんなソラマメ(そら豆)の栽培、育て方を紹介!

こちらではプランターではなく露地栽培の方法を紹介しています。

プランターの栽培方法はこちらのサイトなどをごらんください。
http://yasai.aromahow.com/kasai/soramame.html

種をまいて苗作り

冬越し野菜はタネをまく時期が重要といわれています。
中間地では10月下旬から11月上旬ぐらいが一番適している時期です。

直接畑にタネをまく方法もありますが、
ここではポリポットにタネをまいて苗を作る方法を紹介します。


【苗作り】

まずはポリポット(3号サイズ)に排水用の穴から土が出ないよう鉢底ネットを敷きます。
続いて野菜用培養土を入れます。
縁から1cmほど下まで入れたらタネをまきます。

タネはお歯黒と呼ばれる方を下に向けて押し込むと発芽しやすくなります。
深さはタネの先端が少し見える程度。

お歯黒↓
ソラマメの種

2~3cmの間隔をあけ1つのポットに2粒まきます。

ソラマメの種まき



後に間引きを行い1株にします。
タネをまいたらたっぷりと水やり。

鳥から種を守るために防虫ネットをします。
ポットをかごなどに入れ、防虫ネットで覆い風などで飛ばないように端を洗濯バサミで留めるだけ。

タネまきから10日ほどして本葉が開いたら間引きを行います。
成長が悪い株を1本間引き1つのポットにつき1株ずつ育てます。

草丈が8cm程度になったら菜園に植え替えます。

苗の植えつけは11月中旬から下旬が一番適期です。

土づくりの方法


【土づくり】

いるもの

苦土石灰
堆肥
肥料
熔リン(あれば)

苦土石灰をまきます。1㎡あたり100~150g
雨が多く酸性に傾きがちな土を中和し野菜が育ちやすい土にします。
クワや移植ゴテなどでよく耕したら平らにならし1週間ほど寝かせなじませます。

続いては堆肥と化成肥料をまいていきます。
完熟牛ふん堆肥を1㎡あたり3リットルをまきます。

そして化成肥料。
肥料は少なめにまきます。

マメ科の野菜の根には根粒という粒ができ、その中に根粒菌という微生物が寄生します。

根粒菌は土の中の空気からチッ素成分を取り込み、養分に変えるためチッ素を含む化成肥料は少なめでいいのです。

チッ素分を多く含む化成肥料をたくさんまくと「つるぼけ」という現象が起きます。
つるぼけがおきると身が全然ならずに葉や茎だけが大きくなってしまいます。

家庭菜園で育てる野菜の多くは1㎡あたり100gほどですが、今回はその半分50gでOK。

実のなる野菜はリン酸分を多く必要とします。
熔リンをくわえると実つきがよくなり大きな豆に育ちやすくなります。
1㎡あたり50~60g

クワや移植ゴテでよく耕したら水はけをよくするための畝を立てます。

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区画の外側の部分をほり、すくい上げた土を内側に高く盛ります。
畝の高さは10cmぐらいが目安。

表面に水がたまらないよう平らにならしたら土作りは完了です。

ソラマメの土づくり



苗の植え付けから収穫まで


【苗の植えつけ】

苗の植えつけです。
移植ゴテで植え穴を掘ります。

植え穴の大きさは苗がすっぽり入る程度。

苗を植え付ける前にたっぷりと穴に水を注ぎます。
これは根を張りやすくする一手間です。

水が引いたら植えつけます。

苗は傷めないように株元を指で挟み逆さにし、ポットから外します。
植え穴に入れたら周りの土を寄せて軽く押さえます。

株の間隔は30cm程度。
列の間隔は50~60cmです。

苗を全て植えたらたっぷりと水やり。

ソラマメの植え付け


そして防寒対策をします。
ソラマメは寒さに強いですが、ものすごく強いわけではないのです。

寒さが厳しくなってくると葉っぱが枯れたり茎が枯れたりして生育が悪くなります。
ですのでこの防虫ネットを使って防寒対策を行います。

防虫ネットで防寒対策もできます。

まずは曲がる支柱を畝をまたぐようにさします。

支柱の間隔は60cm程度。

ここに防虫ネットを上からかぶせ端を結んで留め具で固定。
風などで飛ばないように裾を土で埋め、ネットの上からも2本の支柱で押さえたら完成です。

3月中旬ごろまでは防虫ネットをしたまま育てます。

ソラマメの防寒対策


【追肥】

ソラマメは暖かくなってきた3月から月に1回の目安で追肥と土寄せをします。。


【整枝&支柱&摘心】

整枝とは葉や茎が混み合いすぎるのを防ぐために行う作業です。

草丈が30から40cmになったら養分の分散を防ぐために弱々しい茎は切り取り、1株あたり6~7本の茎を残します。

混み合った茎を根元からハサミで切るとかなりすっきりしてきます。
これで風通しもよくなり株がよく育ちます。

ソラマメの整枝

次に支柱を立てます。

株の周りに支柱を立てヒモを張って株を支えます。
株から10cmほど離れたところに支柱を4本さします。
麻ひもを支柱に20cm間隔で3本はわせます。

これで成長した茎が風などで倒れなくなります。

ソラマメの支柱立て

そしてこれ以上茎が伸びない様に摘心します。
摘心とは茎の先端を切る作業。
摘心を行う事で枝が横に伸び、実がたくさんつきます。
茎の先端10cmくらいの所をハサミで切り取って下さい。

ソラマメの摘心


【収穫】

収穫は5月中旬~6月中旬ぐらい。
開花後35~40日ごろです。

上を向いていたサヤが熟してくると下にさがり、サヤの背筋が黒くなって来たら収穫時期になります。





参考:趣味の園芸 やさいの時間 講師 藤田智さん

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